The prince put a curse on the princess.



ねぇ、だって

夢に見るほど 恋焦がれてて



それほど好きになられたこともないでしょう?

それほど好きになったこともない





ねぇ、全部知ってるんでしょう?

少しくらい優しくして 欠片でいい



愛してなんて言わないし言えないし

愛してるなんて言わないし言えない





それでも貴方は知ってるでしょう?

私の思いは疎ましいほど知ってるでしょう?



ねぇ、お願い

今はじらしたりしないで



たった一言でいいよ

"好き"なのか "嫌い"なのか



恋人になりたいわけじゃなくて

今はただ貴方の"特別"になりたい



ねぇ、ほら

何でも差し出すよ?



何が欲しい?

私の持ってるものなら全てをあげる



愛してくれるなら、他に何もいらない

依存して 身体でも心でも どっちでもいい



求めてくれるなら玩具でも構わない

使い捨てでも 使えるまで弄んで





ねぇ、ここまで来て

何も言わなくていい 話してくれなくていい



求めてなんていわないよ ただ、触れて

手に、指に、そっと触れて 暖かさをください



ほら、氷が溶けるように

いつしか 貴方からの"呪い"もとけて



貴方無しで笑える日がくる









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あとがき

 題は「王子様がお姫様に呪いをかけた」です。だから背景にはシンデレラ。
シンデレラはそういう話じゃないですが。