掌 零れゆく、、、





手の平 零れ落ちゆく幾千のもの

行かないで 言葉にしても無駄で

留められない 自分を責めた

行ってしまうものを 無意味に責めた





手の平 零れ落ちゆく幾千のもの

留まることを 人は簡単にはできなから

人は歩き続けるもの 留まることはできないから

未来(さき)に向かう背中を押さなきゃ 自分に言い聞かせて





手の平 零れ落ちゆく幾千のもの

いつまでも一緒だと 一人で勘違いして

言ってしまう君を 無意味に責めて

君の気持ちに気付かなかった 自分自身も責めた







手の平 零れ落ちゆく幾千のもの

その先に自由があるの?

ここから先は私はいちゃいけないの?

隣で並んで・・・もうだめなの?

置いていくんじゃないよね、先に行くだけだよね

一人にするんじゃないよね いつか私も追いつくよね









手の平 零れ落ちゆく幾千のもの

急ぎ足で零れていく 君の隣に私はいらない・・・?









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 あとがき

『掌』をいう漢字を見てて思いつきました。
漢字辞書とか見るの好きなんですよ。変な子です。



手の平 零れ落ちゆく幾千のもの

掴み続けることは決してできない


隙間から逃げてしまう 行ってしまう

笑顔で見送る気でいたのに 、、、そんなの無理で


一人にしないで 留まっていて せめて、別れの時まで





別れていく人、と手の平ですくっても逃げてしまう水を例えてみました。